みちのく銀行では、多様な人財の活躍による組織活性化に向け、ダイバーシティの推進に取り組んでおります。価値観の多様性を企業経営に活かすダイバーシティの推進により、活力に溢れ、チャレンジ精神旺盛で地域活性化に情熱を持った“女性”や“若者”が当行を引っ張っていく、そういう組織を創り上げ、更には私たちの取組みがふるさとにも広がっていくように、今後も邁進してまいります。
ダイバーシティ推進にかかる基本方針」の策定
みちのく銀行では、すべての職員が活き活きと働ける活力に溢れた企業風土の醸成およびワークライフバランスの充実に向け、「ダイバーシティ推進にかかる基本方針」を策定しました。
当行は、継続的なダイバーシティ推進への取組みを通じて、より質の高い金融サービスを提供し、地域社会の発展に寄与するとともに、地域のダイバーシティを牽引していくことを目指してまいります。
女性の活躍推進
「ダイバーシティ推進室」
みちのく銀行のダイバーシティに関する取組みを次のステップへ進めるべく、2018年7月にダイバーシティ推進室を新設いたしました。ダイバーシティ推進室は、銀行全体を俯瞰的に見て、男女問わず適切なキャリアアップが図られる仕組みづくりや、多様な人財が活躍できる職場づくりの実現に向けて取り組んでまいりました。
2020年4月より、ダイバーシティ推進室を人事総務部内に移設いたしました。ダイバーシティ推進の仕組みづくりを担うダイバーシティ推進室を人事総務部内に移設することで、より一層連携を強化し、人財育成、意識および風土の改革、多様な人財が活躍できる柔軟な働き方を実践してまいります。
これまでの主な施策
- 女性支店長のキャリア形成支援に向けた「メンター制度」の導入
- 女性職員のキャリア形成支援 ~法人営業部門への積極配置~
- 仕事と介護の両立支援に向けた取組み
- 男性職員の育休取得推進(育児参画促進)に向けた取組み
<みちぎん>ダイバーシティ推進チーム「smililies」
2011年1月にダイバーシティ推進チーム「smililies」を発足いたしました。当初は家庭の実質的な管理は女性の場合が多いという考えから、「女性目線」での顧客開拓や商品開発などを目的として活動しておりました。2017年度までの活動は、「顧客向けサービス・商品企画」から「職場環境整備」など多岐に亘り、事業所内保育施設の検討や産育休者等へのタブレット端末貸与など、復職しやすい環境づくりの実現に向け、取り組んでまいりました。
2018年度は、ダイバーシティマインドを深め、広めていく活動に特化したチームとして、初めて男性メンバーを加え再始動いたしました。職員が自分らしく働くことができるよう尽力してまいります。
女性の管理職登用に関する数値目標の設定
みちのく銀行では、行員の50%、パートナー職員を含めた全職員でみると55%が女性です。
多様な人財を活かし、最大限の能力を発揮させようという「ダイバーシティ」の考えのもと、これまでも積極的に女性を管理職に登用しております。2014年11月、更なる女性の活躍を推し進めるべく「女性の管理職登用に関する数値目標」を設定いたしました。
女性の管理職登用に関する数値目標
女性管理職比率 | |
2008年4月1日実績 | 15.6% |
2023年4月1日実績 | 30.6% |
2024年3月末目標 | 30.0% |
女性のキャリア形成支援
女性のキャリア形成支援を目的とし、2012年以降、定期的に女性管理職を交えた意見交換会を実施し、女性職員の意欲向上を促しています。この他にも、他行や他業種の女性職員と交流を行い、今後のキャリアを考えていく上での新たな気づきを得られる機会を設けております。
また、2019年4月より女性支店長のキャリア形成支援として、メンター制度を導入いたしました。育成対象となるメンティ(女性支店長)が、豊富な知識と経験を有したメンター(役員)からキャリア形成上の課題解決などのサポートを受けることにより、前向きにキャリア開発に取り組むことを支援いたします。また、メンター・メンティの組織横断的な連携・ネットワーク構築により組織風土の活性化を図っております。
女性の職域拡大
みちのく銀行では、強いリーダーの育成と活力ある組織づくりを目的として、各階層におけるヒューマン・マネジメント研修を実施しております。
また、更なる女性の職域拡大のため、行内外トレーニー研修への積極的な派遣や法人営業部門・本部の企画セクション等への配置を通し、女性の活躍の場を広げる取組みを進めております。
より専門的な知識の習得を目的として行内に「キャリア・チャレンジ」制度を設け、1年に1度、企画推進部門、市場運用部門、融資関連部門、システム部門等で業務スキルの習得を目指す行員を公募しています。これにより、自己啓発意欲がありチャレンジ精神旺盛な職員を育成し、あらゆる職域で果敢にチャレンジする企業風土の醸成に努めています。
男女の別無く、意欲と能力の高い人財が活躍する組織づくりを推し進めると同時に、これまで実績の少なかった法人営業部門や本部の企画セクションなど、女性の職域拡大も図ってまいります。
今後も多様化するお客さまのニーズにこたえるべく、職員一人一人の能力開発に力を注いでまります。
行員登用制度
みちのく銀行では、2005年度より行員登用制度により、意欲のある優秀なパートナー職員が正行員になる機会を設けており、行員登用を経て管理職として活躍している正行員もおります。
再雇用制度
3年以上正行員として勤務した職員が結婚・出産や介護を理由に退職した場合、退職後5年以内であれば正行員として復職できる制度です。
女性活躍推進法に基づく取組み
みちのく銀行は、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、「女性活躍推進法」という)に基づく「一般事業主行動計画」を策定し、青森労働局に届出しています。2016年7月、女性の活躍推進法に関する取組みの実施状況等が認められ、
青森県内で初めて優良企業認定マーク「えるぼし」(最上位)を取得しました。
ワークライフバランスの推進
仕事と家庭の両立支援制度
女性が活き活きと働き続けることができる職場づくりを進めるため、仕事と家庭の両立支援に努めております。
2015年2月より休業する職員のうち希望者にタブレット端末を貸与し、行内LANを閲覧できる環境を提供しております。また、2016年7月には、事業所内保育施設を開設し、育児休業を取得した職員が安心して職場復帰できる環境を整えております。
働き方の見直し
フレックスタイム勤務制度やテレワーク制度を導入し、家族と過ごす時間や趣味に費やす時間を捻出したり、半日単位での有給休暇取得により子どもの参観日や通院のための時間を取る等、働きやすい職場づくりに向けた取組みをしております。
また、仕事と育児の両立促進のための「ライフイベントガイドブック」と「仕事と介護の両立支援に向けたサポートブック」を作成し、あらゆるライフステージにおいて、仕事と生活の調和を実現する職場づくりを進めています。
2021年度には職員の副業制度も導入し、行外での経験によるスキルアップや視野の広がりにより、成長し続ける活力に溢れた組織を目指しています。
イクボスの取組み
2017年4月、みちのく銀行は特定非営利活動法人ファザーリング・ジャパン(代表理事:安藤哲也)が設立した「イクボス企業同盟」に加盟いたしました。同日、当行部店長会議において、「イクボスセミナー」を開催し、全部店長が自身の「イクボス宣言」を策定しております。
※「イクボス」とは・・・
特定非営利活動法人ファザーリング・ジャパン(代表理事:安藤 哲也)が定義した、職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランス(仕事と生活の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のこと。
次世代育成支援の取組み
2005年より次世代育成支援に向けた「行動計画」を策定・実行し、2014年には次世代育成支援対策推進法に基づく認定マーク「くるみん」を取得、2021年には、より高い水準の取り組み実績が認められ、「プラチナくるみん」を取得しました。この法律は、次世代を担う子どもが健やかに生まれ育成される環境整備のために、企業等による仕事と子育ての両立支援の取組みを促進することを目的として施行されたものです。
対外的な評価
みちのく銀行では、人財育成体系や登用制度を整え、意欲と能力の高い職員が活躍する組織風土を醸成しております。また、これまで<みちぎん>ダイバーシティ推進チーム「smililies」の活動を通し、女性の活躍を推し進めてまいりました。
この女性の活躍を起点として、多様な人財が活躍する職場作りに積極的に取り組んでいることから、これまでの取組みが認められ、以下の表彰や認定をいただいております。
【2013年度】 |
・「青森県いきいき男女共同参画社会づくり表彰 企業の職場づくり部門」奨励賞 |
【2014年度】 |
・厚生労働省「均等・両立推進企業表彰 均等推進企業部門」青森労働局長優良賞 ・内閣府「女性のチャレンジ賞」女性のチャレンジ支援賞 |
【2016年度】 |
・女性活躍推進法に基づく「えるぼし(3段階目:最上位)」認定 |
【2017年度】 |
・経済産業省「新・ダイバーシティ経営企業100選」選定 ・「あおもり働き方改革推進企業」認定 ・「あおもりイクボス宣言企業」登録 |
【2021年度】 | ・厚生労働省「より優良な子育てサポート企業(プラチナくるみん)」認定 |
【2022年度】 | ・「令和4年度 障害者雇用優良事業所等表彰における厚生労働大臣表彰」受賞 |